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一夜限りの手遊びを

  • 執筆者の写真: 叶望
    叶望
  • 2020年7月8日
  • 読了時間: 1分

「あんさんでせうか。あちきの、夜を買いたいと仰ったのは。」




ree



「あんさんも物好きですこと。あちきが、そこいらの遊女と違って可愛げないのを存じてここへ?」




「けちなことは言いませんな。はよお帰りなんし。」




ree



「仕方のない人。ようざんす。なら、あちきと一勝負、いたしませう。」




「簡単さ。あんさんは、」




ree



「丁か、半かを選ぶだけ。簡単でありんす。」




ree



「あんさんが見事当てましたら、一夜と言わず、あちきの間夫になるのを受け入れませう。」



「けれど、もし…。あんさんが当てられなかった場合、そうさねぇ…。」




ree



「文字通りの持ち金、全、てあちきにくだしゃんせ。」




「あら、あちきの一生を賭けているのだから、あんさんだって、それ相応のモノを賭けてもらわんと。」




「ここは、一夜限りの夢を与えるだけではなく、奪っていく場所。」




「一度決めたのなら、」




ree



「腹斬ってでも押しとおしゃんせ。」




「さぁ、丁か半か、お決めなさい。」




「お決めになりましたね。」




ree



「あら、いやだ。うふふ。」




「見んなし。これが賭けの結果。」




「うふふふ。楽しい遊び。でしたね。お猿さん。」




06/20 photo(twitter:@s_kasoiso)敬称略

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